ジオラマで鉄道模型を走らせる時、人気があるのは田舎のジオラマになります。田舎のジオラマが人気の理由は、あまり時代を選ばないからです。都会の風景の場合、ビルや住宅がジオラマの風景の中心になりますが、今のビルや住宅と、40年以上前のビルや住宅ではまるっきり形やデザインが異なります。そこで最近の鉄道車両を40年以上前の風景を再現した都会風のジオラマで走らせても、違和感を感じることになってしまうでしょう。ですが、田舎の風景は今の風景でも昔の風景でも、山間部や田園風景にそれほど大きな変化がある訳ではありません。そのため、いつの時代の鉄道を走らせてもそれほど違和感がない点が人気です。
田舎のジオラマを作り込む場合には、ストラクチャーを購入するよりも自分でパウダーなどを購入して、山間部を上手に表現することが大事です。山間部を表現するためには、発泡スチロールを積み重ねて山のかたちに削り、その上にパウダーをかければ山らしくなります。パウダーが乾燥したら樹木を植えていきます。
各メーカーから樹木がいくつも発売されていますので、それを丁寧に植えていけば山が完成するでしょう。
この時トンネルがあれば、鉄道模型を走らせる時によりリアルで心がワクワクする風景を再現することが可能です。トンネルを作る場合には、山を作る前の段階で設計をしておいた方が楽です。あらかじめ列車が通るところだけ発泡スチロールをくりぬいておき、そこにレールを敷けばトンネルが完成します。トンネルの中で脱線をする可能性があるため、山の横側に列車を取り出せるぐらいの大きさの穴を作っておくとよいでしょう。
田園風景を作る場合、短時間で作成するには、ホームセンターなどで販売されている人工芝を購入すると良いです。人工芝を田んぼの大きさに切り、ボンドで貼り付ければ完成になります。
季節感を出すために、人工芝にエアブラシで着色すると良いでしょう。